子供たちに伝えていきたいこと
いつもどこか体調不良があった自分のために
お教室に通ったきっかけ
長男を出産してから、食べ物、身に着けるもの、環境についてとても考えるようになりました。離乳食の本を読んでも、それが息子にとって最善のものであるのか、しっくりきていませんでした。できる限りのことをしてあげたいのに、方法が分からなくて模索しておりました。
たまたま、生後5か月からお世話になった託児所の方が、お子様を心身共にナチュラルに育児されていることを知り、その方自身も凛としてとても素敵な方だったので、とても興味がわきました。私が求めていたのはこういうことだと心が震えました。その方に酵素玄米や、ホメオパシー、メディカルアロマオイルなどを教えていただきました。託児所では、素敵な講師の方を招き、講義も受けられました。そこで、恭子先生のお教室に通う上級生のOさんと出会い、『経皮毒・経口毒』の講義を受けさせていただいてから、育児のことや自分のお化粧品についてたくさん相談に乗っていただきました。私も徐々にナチュラル思考の生活が身に付き始めたころ、Oさんがご自宅でご馳走してくださった「もちきびコロッケ」の美味しさに感動しました。こんなに食べ応えがあるのに、お肉や卵を使っていないということにも大変驚きました。その後、マクロビオティックを習いたいとお願いして、暫くOさんのご自宅で教えていただくことになりました。『ハッピー』や『らくらく』の教科書から作るメニューはどれもとても美味しくて、マクロビオティックのイメージががらっと変わりました。
難しいとも思っておりましたが、調味料は揃えてしまえば、使うものはシンプルで、すぐ生活に取り入れられました。食べ物との向き合い方が丁寧で、お料理を習いながらとても穏やかな気持ちになりました。
その頃は次男を出産したばかりだったので、少し落ち着いたら、岡田先生に入門したいという気持ちが段々強くなっていきました。
2週間の半断食(酵素玄米とけんちん汁)
恭子先生のお教室初日から2週間、私は酵素玄米を先に始めていたので、恭子先生の許可をとって、酵素玄米とけんちん汁だけの食生活を2週間試みました。
とにかく、体がいつも軽くて、腸の動きが活発で、だいたい同じ時間に同じような大きなお便りがあって、首肩コリもなく、とても快調でした。この体調の良さを知ると、いかに普段感じるだるさや胃の重たさなどが自分の食生活が原因であったかが分かります。食生活を変えればこんなにも体質改善できるのだと実証できて自信がつき、何をすべきかが分かるようになって悩まなくて済むので、とても心が楽になりました。
マクロビオティックに出会う前の食生活
朝 コーヒー パン
昼 ラーメンや定食
夜 お魚かお肉 白米 味噌汁 サラダ 冷ややっこ
Oさんのところに通い出してからのある日の食事
朝 パン オーガニックコーヒー
昼 酵素玄米 レンコンスープ 大豆餃子 麹付野菜
夜 白米 野菜炒め お味噌汁 サラダ 納豆 冷奴
岡田先生のところへ通い出してからのある日の食事
朝 玄米コーヒーかジェイソンウィンターズティー
昼 酵素玄米 五目豆 麹付野菜 唐揚げ ジェイソンウィンターズティー
夜 酵素玄米 けんちん汁 五目豆 麹付野菜
食箋と自然療法
6歳の長男はほとんど体調を崩すこともなく、自己免疫力を獲得していることを感じます。2歳の次男は発熱したら、玄米クリームや生姜シップで看病すると、病気前よりもパワーアップして治癒することを感じられます。次男が5日間39℃の発熱が続き、食欲もなく、玄米クリームも食べられなかったときに、生姜シップを試したら、体の内側から熱がすーーーっとひいていくのが分かり、翌日にはすっかり熱が下がっていたということもありました。離乳食のところでも記載しましたが、母親にとって、子供に労力を費やすことが辛いことではなく、どうしてあげることがこの子のためになるのか分からないことが辛いです。だから、私は信頼できる方法を知っていて、それについて相談できる方が回りにいて、とても仕合わせだと感じています。
主人の内ももにブヨにさされたような湿疹がでたことがありました。熱を帯びていて、段々腫れてきました。里芋パスターを習ったばかりで、里芋粉を買っておいておいたので、すぐに果実酵母で溶いて患部に張り付けてサランラップで巻いて夜寝てもらいました。翌日変化はあまりないと主人は言っていましたが、そのあと一度も主人が患部を気にする様子がなくなり、忘れ去られるように完治していきました。外傷なのか内分泌なのかはわかりませんでしたが、毒を吸い取ってくれた自然の力に驚きました。
私の体質
私は幼少期から偏食で、お菓子もたくさん食べていました。物心ついたときには肩こりがあり、いつもどこか体調がすぐれないことが当たり前で、『無理をしない』生活を心がけていましたが、今思えばその時から食を変えていたら体質改善できていたのだろうと思います。左の第二頸椎がずれやすく、ひどくなると頭痛と吐き気とめまいで一日起き上がれないことが度々ありました。首に爆弾を抱えているようで、何とか治療したく、さまざまな治療家の方を紹介してもらって訪れましたが、完治することはありませんでした。幼いころからずっとそうだったので、これは自分の体質で、ずっと変わらないとあきらめていました。
それが長男出産前から出会った運動で改善され、首による体調不良がほとんどなくなりました。
同時期に息子と一緒に食生活やお化粧品を改善していったことも大きかったのだろうと思います。
今では、頸椎の不調がバロメータのように、少し食生活がみだれると首がうずきます。とくに科学調味料を多くとると骨がずれやすくなるので、首肩コリや骨の歪みにも食生活が大きく影響していることが今となってはわかります。
また、18歳で実家をでて働き始めたころから、慢性蕁麻疹になりました。1日1錠抗ヒスタミン薬を服用しないと痒くていられない体質になりました。今思えば当時は仕事にあけくれて、ひどい食生活を送っていました。
長男出産後からお菓子を控えたり、排毒を心がけていたせいか、だんだん症状は落ち着き、次男出産の後からパタリと薬の服用をしなくても症状がでなくなりました。
ただ、頸椎と同じように無理をしたり、睡眠不足、食生活の乱れで、皮膚が赤くなることがあります。これも自分の健康のバロメータとして『おしえてくれてありがとう』という気持ちで付き合っていきたいと思います。
朝起きたときにいつもすっきりしていて、『1日がんばるぞ』と活力がわいてくることが、私にとっては当たり前ではなかったので、今それを感じられることで、食生活の重要性を強く感じます。自分の体に耳を傾けながら、これからも恭子先生から学んだことを軸にしていきたいです。
終わりに
Oさんからお料理を教わっているときから、料理をつくる姿勢の美しさや、用具、食材を大切にする気持ち、一緒に作る方への心配り、素敵な器、そして何より段取りの良さにいつも感動していました。お料理をつくることが本業ではないのに、どうしてこんなにプロフェッショナルなのだろう、きっと恭子先生のお教室に通ったらこの謎がとける!!と楽しみにしていました。
お教室ではまな板の置き方、立ち方、包丁の持ち方から習います。自分の担当を受け持ちつつ、手が足りていないところのお手伝いをすることに、初日はなかなか慣れず、思うように働けませんでした。恭子先生が『うちに来ると皆さん仕事運がよくなるとおっしゃいます』と仰ったとき、『ここで思うように立ち回れるようになったら仕事ができるようになるに違いない』と確信しました。
私は都内でパーソナルトレーナーの仕事をしています。とても忙しいスタジオで、オーナーの予約は休みなく続きます。そんな中、オーナーは全体を把握しつつ、担当のレッスンにも気を抜かず、とても気が回る方で、私たちの倍は動いています。お客様のためにも、スタジオを円滑に回すためにも、オーナーの役割を少しでも私たちが代われるように、できることはないかとアンテナを張りながら仕事をしていました。
それでも、周りに意識を向けすぎると、経験の浅い自分では担当するレッスンが疎かになってしまったり、気遣いが空回りして余計なことをしてしまったり、役に立てないなと感じることがありました。
私には忙しく立ち回る恭子先生がオーナーと重なって見えました。ただ違ったことは、恭子先生がハッキリと注意してくださることでした。職場でも、いい年齢の私たちが注意される機会はよっぽどのことがなければなかなかありません。だから、自分で考えて反省し、改善するしかなかったので、恭子先生が些細なことを注意してくださることが大変ありがたいと私は感じていました。
『丁寧なのはいいけど、ペースもあげなさい』
→丁寧=ゆっくりと考えていた思考に気づきました。訓練すればよいのだと思いました。
『盛り付け後に残った汁物の具が少なすぎる』
→全体の対比を考えず、アバウトに盛り付けていたこと、計算して行動していなかったことに気づきました。
『応用がきくのは基本ができていてこそできること』
→馴れると、基本を忘れて、適当になりがちな性格に気づきました。
鍋を焦がしてしまったこと
→人任せにしている自分、主体的に動けていなかったことに気づきました。
誤った道具を準備してしまったこと、それをすぐに片づけられなかったこと
→きちんと確認しないで行動を起こすと、無駄をつくってしまう、手を煩わせるに気が付きました。
人にぶつかりそうになる
→周りを見れていない、動線を考えていない、心が焦っていることに気づきました。
ひとつひとつ注意を受けたことで、私は自分の思考癖や勘違いを修正していくことができました。これらを念頭において仕事をしました。お料理教室に数回通った頃、いつも私たちに過剰に気を遣い『ありがとう』や『ごめんね』という言葉をかかさないオーナーが、私が準備したものを無言で使用してくれたことがありました。私はそれが自分を信頼して受け入れてくれたようでとても嬉しかったのです。もし、私が無理をしていると気づけば『大丈夫だよ』と遠慮される人なので、流れの中でベストを尽くせたのではないかと思いました。一緒に働く人に思いやりを持ち、些細なことの中に気づきをもって、いつでも自分の行動を改善していける積み重ねが『仕事運がよくなる』ことに繋がるのではないかなと私は感じました。
食事中に皆さんとお話をシェアすることが何よりの学びでした。皆さんが、大きな病気をされたり、大変なご経験を乗り越えて、自分自身と向き合っている姿はとても美しく、私の励みになりましたし、温かい気持ちになりました。恭子先生が私たちの話を真剣に聞いてくださってアドバイスしてくださるのもとてもうれしかったです。ある時の恭子先生のお話で
『中国人の餃子屋さん』のお話がありました。日本に来た時にお子さんを事故でなくされて、日本にその子の魂があるから、日本に住み続けることを選んだというエピソードをお話されたときに、恭子先生の目が真っ赤になっていらっしゃったことを鮮明に覚えています。恭子先生は36年間もお教室を続けられていて、お話にも慣れていらっしゃるでしょうし、重病の方ともたくさん接していらっしゃるのに、馴れずに、人に寄り添ってくださる方なのだと胸を撃たれました。
ここに学びにきて良かったと思いました。ご縁に感謝しております。
恭子から一言
とても、心優しく、一所懸命な 輝いている 素敵な方です。
他の方にも言っていますが、この方にも、
「できる人よりできたひとをめざせ」
(「食べ物を変えると からだも運命も変わります」岡田恭子 河出書房 87ページ)
の言葉をプレゼントしたいです。
なんでも正解を求め、完璧な気配りを求めすぎないで、
I am OK.
You are OK.
のゆったりした心で、今だからできる、お子さんの育児を楽しんでください。
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